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2006.04.03

この青空に約束を・終了(ネタバレまくり)

さて、めちゃめちゃ期待してた「この青空に約束を」ですが、怒濤の勢いで終了させました。おかげで今日職場で眠いったら。
じゃあ感想いきます。ネタバレフィールド展開。


終わらせた順に行きます。
★さえちゃん
やはりこういうダメ姉系シナリオは丸戸氏のお手の物、という感じですねえ。
しかし、そのダメ姉たるさえちゃんがどんどん成長して行く、なかなかいい話でありました。
十二人の怒れる教師、のあたりは圧巻でしたね。
寮取り壊しに関する学園側の悪意を明確に叩き潰してるのはこの話だけかな?
★静
第二次性徴止まっとったんかぃ、と言いたくなるような感じ。
キメなきゃいかんところでキメられない(台詞をとちる)のは丸戸主人公キャラの伝統かいな(汗)玲愛シナリオの仁といいさあ(笑)
★宮穂
お嬢様ものにありがちな「忠実なる執事の妨害」をちょっと変化球で投げて来られてしまいました。
屋根を修理しようとしてるイベントCGがお気に入り。あとは海己シナリオに出てくる、石段で物憂げな表情してる絵がいいかなあ。
★奈緒子
実は過去に面識があって、驚いたことに航のはじめての人でしたー、ってのはちょっとびっくりしました。
予想に反してかなりかわいい奈緒子はけっこうポイント高かったかも。ラストCGの笑顔なんて反則です。
★海己
表のダブルメインヒロインの一方に恥じない重たいシナリオ。みんなのために、ふたりにはならない……なんて悲しい枷なんでしょう。航が全員を説得する(というか航が試練を乗り越えて行く)あたりはさすがというかなんというか。学園祭の一世一代の大演説はちょっと泣けました。
★凛奈
かつて約束をした女の子……と思いきや実は違いました、というどんでん返しはちょっとしてやられました。凛奈は広義にとってもツンデレキャラではないと思うんですが、それでもマラソン大会の前と後でのギャップは萌えさせるに十分ではありましたが。
★約束の日
……なんでこんなに大泣きさせやがりますかっ!?
最初に泣き出すのが奈緒子ってあたりがすごくいい。
★茜
もしやもしや、と思ってたらやっぱりありましたヽ(≧▽≦)ノ
バッドエンド派生ルートだ、と言ってた人がmixiにいらっしゃいましたが、私は異議を唱えます。
このルートこそグランド・ルート、つまりすべての人が幸せになれる「超」ハッピーエンドだと解釈しました。
あの生まれ変わった航なら、すべての野望を見事に実現させることでしょう。祖父を町議に復活させ、学園内を牛耳り、将来はその人望を武器に町長に上りつめるでしょう。そして、一度は取り壊されたつぐみ寮を復元させることさえ出来るかも知れない。そしてそれを支えるのは町でいちばんやかましいウグイス嬢……もとい、「この青空に約束を」交わした女の子、航の逢わせ石のもう片方を持つ茜なのですから。
航と、七人の妻たち(笑)に乾杯っ!
★総評
前作「パルフェ」の里伽子シナリオのような強烈なインパクトを与えるシナリオはなかった(そういう点でいいセン行ってたのは奈緒子シナリオでしょうか)ものの、すべてのシナリオが二塁打~三塁打クラスの出来、という素晴らしい内容になってたと思います。全てがホームランになってないのは若干消化不良気味なところがあるからで……たとえば海己シナリオのラストとか。あれは第一エンディングと若干かぶってもウエディングドレス姿の海己を出して欲しかったなー、と。あとは個別ルートに入ってしまうと他のキャラがほとんど本筋にからんでこなくなるのがちょっと寂しいかなあ、という感じもします。
で、今回はわりと時間が飛ぶことがあってその間説明されてないことがあったりするのですが、それは裏を返すと二次創作をやる余地が山盛りあるということで、私のような同人屋にとってはとってもありがたいです。
まあそれはともかく、今回は丸戸脚本の「堅実さ」が見事に出ていた傑作だったと思います。システムはパルフェと同じなんで、言うに及ばず至れり尽くせりで文句なし。CVも今回は鉄板で不安感なし。
というわけで、評価。各部門は20点満点で。
シナリオ 18点
システム 20点
CV    20点
CG 20点
音楽 16点
合計   94点
もう絶対にお薦めです。ぜひやるべし。

ネタバレ終了。
いい作品を読めて幸せ、という気分と、これでショコラチーム=ねこにゃん・丸戸作品の新作が見られるのは一年後かと思うとちょっと寂しい……というなんかアンビバレントな気分?(^^;

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