タユタマ読了:誰も空気にならない=みんな空気
……タイトルが少々センセーショナルですが、タユタマ終了させました。
並み居る積みゲーを蹴散らして優先順位最上位に立った本作、それなりに期待して読み始めたわけですが。
ともあれまずはクリア順に。
つってもキャラの好み順ではありませぬ。開始時点での好みはこんな感じ。
みっふぃー>>まろまろ=アメちゃん>ゆーみん
如月美冬
身分違いの恋、という学園ものではけっこう定番なシチュエーションですが、単に財閥の娘とかいうレベルではなく、支配階級といういわば裏社会に踏み込んでるあたりがちょっと目新しいかなという印象ですね。それ故に壁がえらく高くて厚いんだけど、その壁をたったひとつの「諱」(おー一発変換した。えらいぞATOK)と太転依の力業で乗り越えちゃうあたりが痛快ですわね。(それが悪いというわけではありませんがToHeartの芹香シナリオのように)世間の尺度に合わせて「いつかつかんでみせる高嶺の花」みたいな話ではなく、「ありのままの自分たち」が結ばれるってのがいい感じであります。美冬のテレ顔もかわいくていいよね。
彼女のメインストーリーである「鵺編」も美冬のかっこよさがよく出てていい話だし、鵺の正体がアズラエル和装幼女ってのもポイント高いですな(* ̄▽ ̄*)しっかしFAの伽耶様といい鵺といい、和装幼女流行りかねw
鵺の悪さの動機もかわいくてよろしい(^^;
最初のえちが痛々しくて(つーかどの娘もそれなりに多少痛々しいですが)ちょっと読んでて辛いんですが、はじめての時って多かれ少なかれ痛々しいよね実際(遠い目)。まあ美冬の場合勾玉効果もあって痛々しさは他の娘の比ではないんですが。
ラストはましろシナリオとちょっと似通ってますが、ちゃんと周りの祝福があるという点が大きな違いですかね。
それはそうと、ゆみなシナリオ同様フローレスがよく出てくるだけに多嘉山理事も出番がわりとあるんですが、理事のCVって伊集院レイちゃんだよねwなんか懐かしい声だなあと。
河合アメリ
シナリオ的にいちばん割を食ってるのが彼女かなと思います。あの終わり方は正直言ってひいき目に見てもノーマルエンド、言わせる人に言わせればバッドエンドだよねえ。たしかにアメリとはらぶらぶエンドだけど、太転依との共存という作品世界観のベース(まあましろのベースではあるのですが)は実現できてないわけで。
「応龍編」もねえ……なまじっか悪役と思ってた応龍が実はいいやつだった分、アメリの身勝手というか短慮というか、そういったところが鼻についてしまってどうにもこうにも……元々こういうやかまキャラは好きなだけになおさら残念でなりません。池から呼び出すとこをはじめとした応龍とのドツキ漫才とか楽しくていいんだけどねえ。
ドラマCDあたりでヨリトモの由来をぜひw
あとそのヨリトモですが、タユタマにおけるツンデレ成分を丸ごとかっさらって行った感がありますな(^^;美冬はクールビューティであってツンデレではないし。
小鳥遊ゆみな
開始当初はオフターゲットなキャラだったのですが、序盤をはじめとした泣きギレ顔のゆるマシンガンモードに大爆笑。一気にお気に入りランキング急上昇しましたともw
「鳳凰編」は他の太転依に比べるとちょっとインパクトに欠けるかなーという気はしますが、ましろがヘマせずに戦ってる希有な例とも言えるでしょうwそれに太転依からもらった能力とらぶらぶがちゃんと結びついてるしね。なんつっても分身4Pとか。
エンディングもハッピーエンドとしてはこれが最上でしょう。すべての問題にカタがついて、まさに大団円と言えるラストシーン。ただまあこのラストはエンディングに声を重ねるんじゃなくてちゃんと台詞を読み聞かせてもらえたらなあと思います。
泉戸ましろ
メインヒロインであり、ストーリーとしてはグランド・ルート、大団円エンドを期待していたんですが、あのエンディングはちょっとなあ……ハッピーエンド原理主義者としてはちょっと納得いかないわけで。あれってまあ言うなればFAの瑛里華エンドだよねえ。いきなり数百年すっ飛ばして廃墟と化した故郷に帰ってきて、これからもずっと一緒だよって……あなたとひとつになれたのなら他はもう何もいらないってのはちょっとやだなあ。ゆみなシナリオがハッピーエンドだとすると、ましろエンドはいわばトゥルーエンドと解釈するのがいいでしょうか。けどこれは……やっぱりちょっと微妙。どうせなら八衢の祖先に聞いたことと美冬の調査のハイブリッドで退魔の霊能を自由自在に操れるようになって、神気をましろに分け与えて無事回復、みんな大喜びで大団円、てな展開でお願いしたかったと思う次第。
まあ幼ましろはかわいいし、大人ましろもかわいいし、そこはポイント高かったんですが……とっても残念。
さて、まあそんなこんなで終了したわけですが……このシナリオさんは「寄り添う心が二人を傷つける」ってテーマが好きなのかなあ、という印象を受けます。単にらぶらぶなだけでなく、苦楽を共にする、という少し深いとこに突っ込むのはけっこう好きなんですが……ああ残念なのはましろエンド。
あと、この話ってすごくアニメ化をはじめとしたメディアミックスを展開しやすいシナリオですよね。基本ストーリーはみんな同じでメインが誰かによって細かなラインが違うだけなので、いわゆる「お当番回」が標準装備状態。昨今の流れからするとちょっと期待できるかなーとか思わないでもなく。
それでは、各個評価。各20点満点で計100点。
シナリオ:14
アメリとましろシナリオがちょっとねえ……
CG:20
萌木原絵という時点で鉄板。ゆみなの泣きギレ顔とかましろの半円怒り顔とかもうサイコーw
音楽・ムービー:18
かっこいいとこはとことんかっこよく、効果的なBGM。エンディングにアップテンポ版があってもよかったか。
ムービーは神月社作ということでこちらも鉄板。ただまあそつがなさすぎてもうひと味ほしかったというのも正直なところ。
CV:20
文句なし。ぜひアニメ化するときはこのCVのままで。裕導もぜひに。
システム:19
一度だけエラーで落ちた以外は超安定。セーブポイントも十分だし、シーン録画ってのが目新しくていいですなあ……使ってないけど。
合計:91点のSSクラス
Lump of Sugarはデフォ買いメーカーと認定。
個人的には鵺の着せ替え日記あたりを二次小説で書いてみたいところですが。
あと、現時点でのキャラの好み順位はこんな感じ。
美冬>ゆみな>>ましろ>>>アメリ
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