実写版「マリア様がみてる」
キャスト発表を見てビジュアルイメージをがんばって一致させてきたことにすごく期待し。
予告編を見てそのあまりの台詞の棒読みっぷりに絶望し。
江利子さま役があの秋山「棒姫」奈々であることに恐怖し。
てな感じで、はなっからまったく期待せず、95分の拷問を受ける覚悟で池袋に観に行ってきました。
(この日は武蔵大学であゆごま82cafeの公開録音があったのでそれがメイン)
16時の回は満席。男女比はだいたい同じくらいだったのかなあ……。
チケット売り&売店のおねーさんがリリアンの制服着てたのでちょっとびっくりしました。
でもって、見終わった感想ですが、
「想像してたよりはるかにいい出来だった」
です。
まあ主役二人(祐巳さんと祥子さま)をはじめとした役者陣の(特に台詞の)演技力のなさはどうしようもないとして、話自体は原作に忠実、キャラはキャスト発表時点でわかってたように原作イメージにできるだけ似せてきているので画面の雰囲気は見事なもの。
(まあ柏木さんはスチル見たときは「これユキチじゃね?」って思ってたんだけど、動かしてみるとけっこう柏木さんではあった。けどもうちょっとシャープな印象の人を使った方がいいような気はするなあ)
同じ事を考えた人はけっこう他にも居たらしく、終演後客席のあちこちから
「思ってたよりもよかった」
といった意味合いの話し声が聞こえてきていました。みんな恐る恐る見に来たのね……(^^;
で、そのマイナスポイントたる役者の演技力ですが、表情はいい感じなんだけど台詞がね……といった印象でありました。
だいたいのランキングをやってみると、
江利子さま>聖さま>令ちゃん=由乃さん=志摩子さん=蓉子さま>祐巳さん=祥子さま>>美術部>>蔦子さん>>>新聞部=ダンスのヘルプ=祐巳さんのクラスメイト(祐巳さんを泣かせた子達ね)>>>>>>>>>>>美雪さん
個人的にいちばん恐れていた秋山奈々がいちばん上手に見えた!ふしぎ!
って感じでしたね。
(ただし令ちゃんと由乃さんは台詞少なすぎて判定外にしたい気持ちも少々あったりなど)
後でついったのフォロワーさんと話したときに
「秋山奈々はモデルやってるから表情作りはうまくて、それにだいぶ補われているのでは」
と書かれているのをみてなるほどぽん、と思ったりなど。
まあいずれにせよ、積極的におすすめはしないけど、マリみてのファンだったら一度はみておいてもいいんじゃないかな、といったくらいのできばえではあったと思います。
脚本や演出は良質だったから、あとはほんと本読みの技術だけだと思う。
あ、そうそう。
個人的に気になってたロケ地ですが、木崎高校w(旧制松本高校ですな)はすぐにわかったんですが(中庭の植栽で確信)、あのカトリック風味の建築物に全然心当たりがなくて……エンドクレジットで出てきてた上田の旧宣教師館は薔薇の館みたいだし……今日届くパーフェクトブック(昨日映画館で買わない決断をして帰ってきてから後悔した(^^;)に載ってるかのう。
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